「絵本を読んでいても、すぐよそ見をしてしまう。」
「読み聞かせしようとしても、途中でどこかへ行ってしまう。」
「他の子は読み聞かせが大好きって聞くのに、うちの子だけ違うのかな…」
そんな悩みをお持ちのご家庭、実はとても多いんです。
私自身も、長男が1歳半になるまでずっとそうでした。
絵本を読もうとすると口に持っていく、読み聞かせを始めても途中でどこかへ去ってしまう。
「この子は絵本が好きじゃないんだな」と、半ば諦めていた時期もありました。
でも今、4歳になった長男は絵本が大好き。「おしいれのぼうけん」のような長い本もあっという間に読み終えるほどになりました。
「絵本が嫌いな子」はいません。「まだ合う絵本に出会えていない子」がいるだけです。
絵本を読まない本当の理由
なぜ絵本を読まない子がいるのでしょうか。その多くは「合わない絵本を読み続けてしまっている」ことにあります。
親としては「対象年齢の絵本を」「評判のいい絵本を」と一生懸命選んでいるはず。
でも、絵本との相性は子どもによって本当に千差万別なんです。
次男は生後4〜5ヶ月から絵本が大好きでした。一方で長男は1歳半まで絵本をおもちゃや食べ物のように扱うばかり。いろいろな絵本を読んだのですが、乗り物の絵本には多少興味を示すものの他のおもちゃの方が楽しい様子…(それはそれでいいのですが)。
同じ家庭で、同じように絵本を読んでいても、ここまで違うのです。
大切なのは「みんなにいい絵本」ではなく、「この子にいい絵本」を見つけること。
そのためのアプローチを、3つに絞ってお伝えします。
試してほしいアプローチ3つ
アプローチ1:絵本の「年齢表示」にこだわらない
絵本の対象年齢は、あくまでも目安です。
普段あまり絵本を読まない子に絵本を好きになってもらいたいなら、対象年齢より少し下の、短めの絵本を選んでみてください。
「読めた!」「わかった!」という達成感を親子で感じることが、絵本好きへの第一歩になります。
私の長男(現在4歳)は、かなり長い絵本も楽しめるようになった今でも、1分で読み終わる赤ちゃん向け絵本を楽しんでいます。「難しいもの」「長いもの」が必ずしも正解ではないんです。
逆に、対象年齢より上の絵本が合う子もいます。
年齢の数字に縛られず、「少し下」が合わないなら「少し上」も試してみましょう。
アプローチ2:その子の「好きなもの」から絵本を選ぶ
「絵本に興味を持たない」という子が、大好きなキャラクターや乗り物の絵本を見た瞬間に目を輝かせる、ということはよくあります。車が好きな子には車の絵本を。アンパンマンが大好きなら、アンパンマンの絵本を。
「絵本で学ばせなきゃ」という意識を一度横に置いて、「この子が喜ぶもの」だけを基準に選んでみてください。
ただ気を付けてほしいのが、所謂「キャラクター絵本」はできれば避けてほしい点。キャラクター絵本はアニメなどの内容を絵本に落とし込んでいるものが多いです。
そういった絵本は、「もともと、絵本のためにストーリーが作られたもの」と違って若干の分かりにくさや早送り感があります。
アンパンマンの絵本なら、アニメ絵本ではなくやなせたかし先生が書いたものを。
プリンセスが好きなら、たとえばディズニープリンセスの絵本、ではなくお姫様が登場するような可愛らしい絵本を(たとえば、こんなものもあります☛「おひめさまのずかん」)
子どもの「好き」を、ぜひ追及してみてください。
また、少し違う視点で「今まで全く触れてこなかったジャンル」に思い切って挑戦してみるのもアリです。苦手意識のない新鮮なジャンルが、意外なツボにはまることもありますよ。
アプローチ3:絵本の「タイプ」そのものを変えてみる
これは、私が一番伝えたいアプローチです。
長男が1歳半の頃、読んでいたのは赤ちゃん向けの短い絵本やごく簡単なストーリーの絵本ばかりでした。そんなある日、「1歳半には長すぎるでしょ!」と思いながら読んでみたアンパンマンの絵本に、長男が食いついたんです。最後まで集中して聞き、「もう一回!」と言うほど。
その理由が、後になってわかりました。長男は「しっかりしたストーリーがある絵本」が好きだったのです。
それまで「絵本が嫌いな子」だと思っていたのは、ただ彼に合うタイプの絵本に出会えていなかっただけ。その一冊との出会いをきっかけに、長男は見違えるように絵本好きになり、4歳の今では「おしいれのぼうけん」や「エルマーのぼうけん」のような長い本も楽しめるほどに成長しました。
ちなみに次男は今のところ、わりとなんでも楽しめるタイプではありますが「擬音語、擬態語がおもしろい絵本」「歌絵本」が特にお気に入り。おそらく「音」で楽しむタイプのようです。
今「ストーリー絵本」を読んでいるなら、次は絵で楽しむ絵本を試してみてください。逆に絵中心の絵本を読んでいるなら、ストーリー絵本を。他にも図鑑絵本、昔話、文字のない絵本、歌絵本、科学絵本、落語絵本など、試したことのないジャンルは山ほどあります。きっとどこかに「この子の好き」が眠っています。
まずは「絵本の世界の広さ」を知ることから
3つのアプローチに共通しているのは、「絵本の選択肢を広げる」ということ。
でも、知らない絵本を選ぶのは難しいですよね。そこで参考にしてほしいのが『絵本ずかん』です。
![]()
絵本ずかん 大人も子どもも幸せになる名作絵本200選 [ 金柿秀幸 ]
名作絵本200冊が1冊にまとまったガイドブック。
ジャンル別・年齢別に絵本が紹介されているので、「どんなタイプの絵本があるか」を一気に把握できます。「こんな絵本があるんだ!」という発見が、お子さんにぴったりの一冊への近道になりますよ。
どんな絵本がいいかわからない!という場合は、とりあえず各ジャンルの絵本を頭から1冊ずつ読んでみる(図書館で借りてみる)のがおススメ。
まんべんなくいろいろなジャンルに触れられます。
今日からできること3つ
アクション1:今持っている絵本より「1ランク下」「1ランク上」を1冊試す
書店や図書館で、いま読んでいる絵本より対象年齢が1〜2歳下の短い絵本を1冊選んでみましょう。「読み終わった!」という小さな成功体験が、絵本への親しみを育てます。
また逆に「対象年齢の本は短すぎてつまらない!」という子もいるかもしれません。1ランク下が合わないようなら、逆に上げてみるのもアリです。
アクション2:お子さんの「今一番好きなもの」を絵本にする
今夢中なキャラクター、乗り物、動物、食べ物……何でもOKです。
それをテーマにした絵本を図書館で探してみてください。図書館なら無料で試せるので、ハズレを気にせず気軽にチャレンジできます。
また、逆に普段挑戦しないジャンルを読んでみることも意外な出会いがあるかも?!
(ただ、これは所謂逆張りという感じなので絵本にある程度慣れてきている子の方がいいかも)
アクション3:今まで読んだことのないジャンルの絵本を1冊手に取る
歌絵本、文字のない絵本、科学絵本、落語絵本、昔話……まだ試していないジャンルはありませんか?図書館でも書店でも、ジャンルで棚を眺めてみると「こんな絵本があるんだ!」という発見があるはず。ハマる絵本は、意外なところに眠っているものです。
まとめ:「絵本が嫌い」じゃなくて、まだ出会えていないだけ
「絵本に興味がない子」は、本当の意味での「絵本嫌い」ではありません。
ただ、まだ”その子にぴったりの絵本”に出会えていないだけ。
今日ご紹介した3つのアプローチを、ぜひ一つだけでも試してみてください。
年齢表示にこだわらず、好きなものから選び、絵本のタイプを変えてみる。その中のどれかが、お子さんの「絵本スイッチ」をオンにするきっかけになるはずです。
絵本に慣れてきて、「毎月いろんなジャンルの絵本を試してみたい」「絵本選びの手間をなくしたい」というご家庭には、絵本の定期配送サービスもとてもおすすめです。
専門家が月齢・年齢に合わせて厳選した絵本が毎月届くから、自然とさまざまなタイプの絵本に出会えます。
👇 WORLDLIBRARY Personal(絵本の定期配送サービス)
月齢・年齢に合った絵本が毎月届く定期配送サービス。絵本選びの手間をまるごとお任せしたいご家庭にぴったりです。
ぜひチェックしてみてくださいね。



コメント