私が「絵本育児」をはじめたきっかけ

絵本育児

めいたです。
いつも記事をお読みいただきありがとうございます。

今回は少し趣向を変えて、「私が絵本育児をはじめたきっかけ」について、少し私自身のことを話させてください。

私は20代半ばで結婚しましたが、なかなか子どもに恵まれず、不妊治療をしていました。
その期間は第一子である長男を妊娠するまで約3年間。

不妊治療って、近年は保険適応が進んだり、会社によっては「不妊治療休暇」が取れるようになってきましたが、私が第一子の不妊治療をしていた当時は、保険適応外の完全自費治療。
田舎ゆえに高度不妊治療ができる病院は遠く、通院日となると1日有給休暇、それが月に少なくとも5〜6回、多い時は10回なんてことも。

時間もお金もゴリゴリ削られていく。
そして体力もメンタルも削られていく。
そんな治療期間でした。

若かったが故、あまり貯金も多くはなく。
夫の収入で生活はできていましたが、治療費は私の稼ぎを当てるようなかたちで。
有給休暇を使い切って、欠勤(欠勤控除がありお給料も減る)するようになるころには、夫婦ともに疲れ切っていました。

私たちはタイミング法、人工授精、そして体外受精とステップアップしていましたが、体外受精って、保険適応前は1回(不妊治療界隈では1周期と言ったりします)で50万円ほどのお金がかかっていました。
もちろんもっと少ない時もありますし、毎回50万かかるというわけではない。
自費診療なのでクリニックによって価格も変わりますが、ごく普通の20代夫婦にとって、1回50万の治療がどれほどのインパクトか、お分かりになる方も多いのではないでしょうか。

正直、金銭的な面では治療2年目を過ぎるころには限界が近かったです。
経済面、身体面を考え、治療をあきらめようかという選択肢も夫婦の中で出ていました。

そんなある日、私の母が不妊治療のことを知り、経済的援助を申し出てくれました。
ありがたい話ではあります。
けれど、結婚して一応は家を出た身。いつまでも母に頼るのはどうなのだろうか…と、私は躊躇していました。

けれど迷う私に、母はこう言ってくれたのです。

「私は孫が見たいわけじゃなくて、あなたの笑顔が見たいから援助をするの。小さいころからあなたが子どもを持ちたい、お母さんみたいになりたいって言ってくれていたのが私は嬉しかった。だからあなたに、子どもを持つお母さんになってほしい。笑顔を見せてほしい」



私は幼いころから、「母親になる」のが夢でした。
中学生の頃には、「将来は絶対に子育てがしたい。子どもを幸せにしたい。だから大学は子どもの心理を学べるところに行く」と進路を決めていました。
実際に、その進路は叶い大学では心理学を学んでいました。
夫もまた、結婚してすぐに子どもを持つことを望んでいました。

私に笑顔になってほしいから。
その言葉がとても響いて。
だから私は母のようになりたかったのだ、と思い出しました。

母のように強く、凛として、美しい母親になりたかった。
でもそれが叶わない、その思いに押しつぶされそうでした。
そんな私を見て母がかけてくれた言葉。
この言葉は一生忘れません。


そして私は援助を受けることにし、それから数か月で第一子となる長男を妊娠したのでした。

幸いなことに妊娠の経過は順調で、大変ながらも充実した日々を過ごす中で、ある日大きな書店にふと立ち寄りました。

子どもが産まれたら、絵本を読んであげたいなぁ。今はどんな絵本があるのかな。

軽い気持ちで覗いた絵本コーナーにあったのが、
「おかあさんはね」
という絵本でした。

その絵本に書かれていた言葉が、母から私への思いに思えて。
気づけば涙していました。

お腹の子に、いつか読んであげようと思いながら、その絵本を買って帰りました。



あれから数年。今でもときどき、その絵本を読み返します。妊娠中は「子どもとしての私」として読んでいたあの絵本を、今は「母としての私」として読むことが多くなりました。不思議なことに、読むたびに受け取るものが変わります。


母は口が重く、「大好き」「愛してる」なんて、口に出さない人でした。
けれど私はいつも、確かな愛を感じていて。
その愛が言語化されたような、そんな感覚でした。

私も正直、あまり話すのは得意ではありません。
幼少期は本の中に友達を見つけてきたような、内向的なタイプです。
でも、私も子どもにたくさんの思いを伝えていきたい。

それは愛だけではなく、
嬉しい、楽しい、おもしろい。
怒りや悲しみ、不安。
いろいろな思いがあること。
好きなものや嫌いなもの、
得意なことや苦手なこと、
人には個性があること。
他にもたくさんの大切なことを。

その「思い」を伝えてくれる頼りになる相棒が、私にとっては「絵本」だと。
そう確信したのです。
育児の「軸」が決まった瞬間だったのかもしれません。

それから私は沢山の絵本を読み、絵本について学びました。
絵本には様々な効果があります。
右脳の活性化、語彙の獲得、感情コントロール力やコミュニケーション能力の向上。
でもそれらはあくまで副次的な、私にとってはオマケみたいなもので。

絵本で思いを伝える。
思いを共有する。
そんな親子時間が、実は子どもにとっても親にとっても、最高に幸せな瞬間になるのではないかと思います。

私は絵本を通して沢山の幸せを感じることができました。
もうすぐ5歳になる長男は感情豊かで、言葉のコミュニケーションが得意な優しい子に育っています。
まだ乳児の次男はニコニコと可愛らしく、いつも遊んでくれる長男が大好き。
こんな素晴らしい子どもたち、そして夫と一緒にいることができて、本当に幸せです。

絵本と知育を通して、もっと多くの親子に「幸せな時間」を届けたい。
そう思いこのブログをはじめました。

このブログが、あなたの家族の時間をほんの少しでも楽しいものにできたら嬉しいです。

長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。


最後に、この絵本の一番好きなフレーズをご紹介して終わりたいと思います。


「ものがたりのなかに、あなただけのほしをみつけられますように」

おかあさんはね

📖 この記事でご紹介した絵本


おかあさんはね [ エイミー・クラウス・ローゼンタール ]

✏ この記事を書いた人
めいた

めいた

  • 4歳・0歳の男の子を育てる30代のママ
  • 年間500冊以上の絵本を読む
  • 子どももママも一緒に楽しめる知育をコンセプトに運営

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